事実上の中国の対北朝鮮金融制裁

韓国のハンナラ党議員が、訪米の際、アメリカの高官から聞いた話し
として、中国の4大銀行のひとつである「中国銀行(Bank of China)」
が、マカオ、中国国内にある支店の、北朝鮮関連口座を凍結した模様
という事で、韓国の聯合通信発で報じられました。

武大偉中国外交部次官が、先に、平壌を訪問し、今回のミサイル乱射
問題で、アメリカの後押しもあり「説得外交」を展開したものの、事
実上の物別れにおわり、手ぶらで、平壌から北京に帰ってくるという、
本来ならば中朝関係でいえば有り得ないような事態
になってしまったわけです。

事の発端は、マネーロンダリングや、偽米ドル紙幣の使用が挙げられ
ますが、中国を怒らせてしまった原因の中に、最近、中国人民元の偽
札が多数見つかったという事です。
アメリカや日本が経済制裁を加えたとしても、兄貴分である中国がな
んらかの形で、経済的支援を行えば、それで十分金正日政権は保たれ
るわけですが、中国が経済的にそっぽを向けばこれはかなりの大打撃
になる事は確実です。
中国の他の銀行がこれに追随するかはわかりませんが、中国銀行はい
わゆるナンバーワン銀行ですからこれだけでもかなりのダメージがあ
るはずです。

いまや、世界にならぶ経済大国になった中国。その背景には、中国自
身だけの問題ではなく、多くの国々(とりわけ、アメリカ、日本、E
U)の友好的な通商活動があっての事。中国の道義的態度というのは
示していかないと、中国の国策的側面で不利になるのです。
今回の中国銀行が行った処置は、ある程度評価に値する行動と思われ
ます。

結局、ミサイルをつかったヤクザまがいな、瀬戸際外交の結果は、国
安保理からの一連の動きを見ればわかりますが、無二の同盟国中国
のこうした制裁をいてしまったという大誤算だったわけです。

昭和天皇「靖国メモ」の影響

昭和天皇が当時の富田宮内庁長官(故人)への「A級戦犯の合祀に
は不快感」であると言い残したメモが発見され、日経新聞で報じさ
れた事は国内外とに大きな波紋を投げかけ
ました。

おりしも、8/15の終戦記念日を前にして。9月で首相を辞める
小泉氏が、この日に参拝するかどうか、未だに謎に包まれている最
中において何とも微妙なタイミングでありました。

前々から、経済界を中心に「日中、日韓の通商を考え、首相には靖
国参拝を自粛してもらいたい。」という意見は出されておりました。
いわゆる総合紙ではなく、経済紙である日経が今回のこれを挙げた
意味深いものがあるのではない
かと思います。

この報道に対して、やはりいち早く敏感に反応したのは、中国と韓
国でした。
「わが国の考え方は変わらず、状況の推移を今後も見守る。」極め
て冷静に昭和天皇の発言メモがもたらす影響を見据えるという感じ
です。もちろん、これを「御発言」そのもの心意を否定する箇所は
見当たりません。

実のところ、外交ツウの見方からすると、このままでは本当に、東
アジアにおいて日本が孤立してしまう可能性があるという意見が強
かっただけに、何かがマがさしたような感じもします。

合祀、分祀、難しい事はわからないのですが、私個人としては、昨
今湧き上がっている国立の無宗教による追悼施設設置が一番無難で
しょう。
色々な文化、宗教を背景に持つ海外要人が訪日した時に、宗派に

関係なく立ち寄れる施設があっていいのかもしれません。

とにかく、東アジアの各国と仲良く出来る事を祈る思いです。

北ミサイル問題、国連安保理、中国に国際的自制を望む

7月5日の未明から夕方にかけて、北朝鮮のムスダンリ他から合計7発ものミサ
イルが発射されたニュースは日本中のみならず世界中を震撼させました。
すでに、既報の通りですから、いまさら時系列で順を追って書く必要はないので
すが、国連安保理では、日本の主導により批難決議案が提出されるだろうとする
一方で、安保理メンバーの中国、ロシアが制裁決議に否定的な態度をしめしてお
るという状況です。

但し、ロシアは次回サミットの議長国という事でいわゆる国際的批難を避けるた
めに、「棄権」にまわるどうろうという臆測が飛び交う中、中国が単独で常任理
事国である特権である「拒否権発動」を出すかどうかが争点になるという見方が
なされています。
中国が単独で「拒否権」を発動する事で、逆に中国が国際的批難を買う恐れもあ
る事から、意外と「棄権」に回るのではという楽観視もある程です。

しかし、中国の姿勢は、「刺激を与えるな!」「制裁は妥当とは言えない!」一
点張りりであり、なかなか、日、米、英、仏、その他非常任理事国との溝が埋ま
らないという状況。
明日にでも、中国外交部(=外務省)の武大偉外務次官が、友好訪問というかた
ちで、平壌を訪問する事になっているといえますが、中国にとっても弟分である
北朝鮮の外交はアメリカ等に優位性を示すカードの一枚ですから、安易にこれ
を切れないという事情もあります。しかし、今回のミサイル騒ぎに関しては、事
前通告が無かったばかりか、再三、中国も北朝鮮の暴走を制止していたところも
ありますから、弟分のしでかしてしまった事に対して、実はかなり「ムカッ!」
と来ているのは事実です。
6カ国会議でも一番中国が気を遣っている立場でもあるのです。
会議の場所も提供し、来た人間のメシの面倒を見るのだって、結構それだけでも
負担になりますからね。

明日の、武外務次官の訪朝の成り行きになるでしょうね。

はやり、中国に望む事は、もう一度冷静に世界の空気を読む事だとおもいます。
事と場合によっては、中朝が2カ国で浮いた形になってしまうからです。

むしろ、訒小平主席が金日成主席に提唱した、中国型開放政策のすすめを今一度
示す事なのでしょうが、どうも、軍部が暴走をしはじめて文官による統制が難しく
なってきているという臆測もあり、最終的には中国ですら手をつけられなくなると
いう事態にまで発展するのでは、、、、と考えると怖い気もしますが。

つくずく、私たち日本人は実にクールなエリアで生きているという感じがします。

キムヨンナムさん、金剛山で家族と再会

私にも息子と娘がいます。妻と離婚することで彼らは妻のもとにおり、会いたい
ですが、子供達が自覚を持てない年頃であるがゆえ。また慰謝料をこちらが請求する
立場である事など、養育上不適格と判断され会えません。
子供に会えなかった親の苦悩がどんなものであるか、ニュースで流れる彼らの映像を
見ながら胸の詰まる思いがしました。
しかし、全ては北朝鮮による演出の匂いが多いにたちこめています。

娘のキムヘギョンちゃんは金日成総合大学電算学部に入学したとの話。
あの大学は、全国から優秀な学生が集まる最高学府ですが、家柄が悪いというだけで
受験すらもさせてもらいえない学校です。なんとなく政策的にヘギョンちゃんが
入学させられたというところもあります。それと北朝鮮では今ITに力をいれて
おり、朝鮮中央テレビのドラマ「12歳」というITエリート英才教育学園ドラマ
の影響でITを学ぶ事が若者の憧れになっている事もあり、ヘギョンちゃんには
最高の教育を施しているのですよというシグナルを送っていると言えます。

バッチも朝鮮労働党旗章ですので、それなりの生活はしていますよというシグナルも
送っていますが、どうにもスーツと腕時計がフィットしていません。

工作員が偽装家族を装う事は当たり前の事で、後妻さんとの間に生まれたとされる
可愛い坊やも果たしてどうなのかという疑問もあるのです。

ヘギョンちゃんの終始暗そうな顔に、いたたまれない気持ちになった。

僕は、朝鮮に興味があり、日本人は多くを朝鮮から学んだことがあるし、日本人も
朝鮮人の血やDNAが混じっていると自覚しています。
本来厳格な道徳観をもった彼らが、家族を引き裂き、人間の営みをもてあそぶなん
て事は本来ありえない事だと思う。
今、しっかりこの問題を見据えないと、今後においてあの半島が歴史の中で汚点を
残したままになる。
解決は、金正日体制の崩壊しかありません。むしろ、彼らの思うが侭に、テポドン
を発射してしまった方が、悪い体制の崩壊を促進し人民の解放につながるのではないか。
非常に荒療治ではあるが。

女子十二楽坊 新メンバー紹介!

このブログにトラックバックがあり、そこからの情報です。
関係者の方でしょうか?ありがとうございます。

そもそも王プロデュサーは「12」という数字にはこだわらないという事を言っい
てました。
このコンセプトを基に、日本の宝塚やモー娘、のようにメンバーを増やしてはチェ
ンジするという事もありえるという事です。
実は、結成当時のメンバーが5人ほどいて有名になる前に「楽坊」から脱退した方
がいます。詳しいことは女子十二楽坊資料館をごらんになるといいと思います。
でも、今回入った情報は資料館にはあったかな?

新加入メンバーはシー・ジュエン(石娟:SHIJUAN)
楽器は琵琶です。
中央音楽学院卒業(中国最高峰の音楽学校)
現在学院の講師とソロ演奏活動、その他楽団に参加。主席琵琶演奏者歴任
結成時に女子十二楽坊メンバーとして活動なるも、多忙のため脱退との事だそうです。
ですから、新加入というよりも再加入と言ったほうが正しいかもしれません。

という事は琵琶が4人編成になる。

今の三人(仲宝、張爽、張叙ェ)のテクニックもさることながら、実のところその
3人の上を行くテクニックだとか。6月下旬の日本公演から参加予定です。

http://www.huain.com/study/famous/582.html

上のサイトを見て、正直びびりました。
凄い経歴です。

現三人の琵琶組は大学卒業してまだそれほど時間もたってはいないという
側面もあるのですが、石娟が琵琶組を完璧にリードする形にフォーメーション
を変更していくのかな。でも現三人には凄くよい刺激になって、必死について
いって更に音に磨きをかける事になるとおもいます。
丸顔でいつもニコニコ張爽あたりには、すごいいい刺激になると思う。
けれど、実は張爽が体調不良で静養に入ってしまった。
で、6月末からの日本公演にこられなくなった。張爽も大好きなメンバーの一人
なのに!張爽に会えないには実に辛い!

で、石娟には張爽のピンチヒッター的役割もあるわけです。
わたしもNHKホールのに行く予定ですが、OFCメンバー枠の良い席なのに
間近でぜひとも彼女の演奏を楽しみたいとおもいます。
いつか、琵琶組4人編成の演奏を見たいです。そのためなら、また中国に乗り込
んじゃうからね!

テポドン2関係につきましては

混沌としている状態です。アメリカ、中国、日本はじめ国連加盟主要国が、外交努力を
北朝鮮に対して施してもらいたいという事と、もういいかげんだだをこねるのはおよしなさい
というのが私の本音です。

テポドン2情報とその検証については、
私が数年前に立ち上げた朝鮮民主主義人民共和国に関する資料サイト(このサイトは、
学術的な朝鮮民主主義人民共和国研究室サイトの推奨を受けております。)
http://members.at.infoseek.co.jp/djks/dprk/
にあります、「ニュースルーム」に書いていきます。

「ニュースルーム」への直リンクは
http://6616.teacup.com/dprknews/bbs
となります。

では。

北朝鮮テポドン2号発射可能性強し

アメリカ・アラスカ州まで射程のあるといわれる北朝鮮のミサイル、テポドン
2号が北朝鮮北東部・ムスタンリにある基地の発射台に設置されたことが、ア
メリカの偵察衛星等の解析により明らかになり、日米政府関係者で緊張が高ま
っています。
状況的には、ミサイルと発射台に取り付けているという事と燃料注入の動きも
見られるという事です。いわゆるロケットを発射台に取り付けるという行為は
非常に時間と手間のかかる事、立てた場合発射まで不安定な状況になるという
事。燃料も一旦注入を開始すると仮に発射を中止した場合の燃料抜き取り作業
も大変手間と危険が伴うものといわれています。
当初は安倍官房長官も「発射はないだろう。」と言っていましたが後になって、
口をもごすような口調になっており、状況は以前よりも危険度を増していると
いう政府高官の声も聞こえています。既に、アメリカ空軍嘉手納基地には電子
偵察機コブラボールが展開しています。弾道ミサイルが発射される時特有の電
波を発するのですがそれをキャッチするための偵察機です。その他、日本海
は、アメリカ海軍、海上自衛隊イージス艦も当然展開してます。
しかし、ミサイルを発射した場合、日朝首脳会談で交わされた「日朝ピョンヤ
ン宣言」に抵触します。現段階では、アメリカが水面下で中国を介して北朝鮮
と外交接触をしていると思いますが、ミサイルの実験となった場合は国際法上、
軍事行動に当たらないためアメリカが北朝鮮のミサイル基地を空爆する事は出
来ません。
それと、北朝鮮は前回のテポドン1号の時もそうでしたが、「人工衛星光明星
1号発射成功」と朝鮮中央テレビで報じていました。人工衛星の発射はどの国
にも認められていますので、今回も人工衛星であると主張する場合も当然予想
されます。

金正日総書記の後継者ともくされる金正哲氏のスクープが流れましたが、後継
者のお披露目を兼ねてという事を言っている人も居ますが、それはちょっと
「?」かなと思います。しかし、北朝鮮事態が拉致問題に伴う経済制裁、外交
の孤立、いまだに決まらない後継者、「主体思想(チュチェ)」の維持のかげり、
実は始まっている軍部の暴走など、焦りの色が出始めているという事でしょうか?

デフコンレベルは少し上げられてしかるべきの状況と思います。
しばらく注視したいのですが、仮にミサイルに何か問題が発生して日本に着
弾した場合これは本当に大変な事になります。今、アメリ国防省、日本防衛
庁が最大に警戒していると思います。

報道機関の報道には注意も必要でしょう。