金正日総書記、訪中するのか?

韓国の報道機関の情報によりますと、北朝鮮金正日総書記を乗せる特別
列車が、中朝国境に近い都市である新義州(シンウィジュ)に止まっている
という情報があります。
しかし、中国側の公安の話しによると、中朝国境を流れる川をまたぐ
鴨緑江(アムノッカン)鉄橋を超えたという形跡もなく、兆候に変化が無い
という状況です。金総書記を乗せないで、この御召列車が中朝国境付近を
うろつくという事はなかなかありえない話なのですが、色々考えられうる
事はあると思います。

3日(日曜日)のTBSテレビ報道特集で、北朝鮮のミサイル問題と、
核実験問題について取り扱っていました。
その中で、先の7発のミサイルを発射した事で、あれだけ制止した中国を
無視したために、中国がかなり怒ってしまっている。そして、金総書記も
側近に「中国は信用できない国だ。」ともらしたそうです。直接の理由は、
中国銀行北朝鮮関連銀行口座を凍結された事だと思います。

アメリカや日本などから相変わらず迫られるのと同時に、同盟である筈の
中国との関係も金融がらみでギクシャクしている。金総書記が、最終的に
核と言う外交カードを盾に中国をけん制するために、訪中を考えているの
だろうけど、受け入れ側である中国が顔を横に振っているという状況の中で、
御召列車が新義州でストップしているのではないだろうかという予測も
立たない訳ではありません。

李英和関西大学教授は「必ず地下核実験を行うだろう。」とはっきりと
いいます。実はこの御召列車に象徴されるように、中国と北朝鮮の間で
ギリギリの駆け引きが展開しているのかもしれません。

地下核実験に関して言えば、アメリカのように広大で地下水脈の無い砂漠
があれば核実験を行っても一般国民に影響は及ぼさないのでしょうが、
北朝鮮の場合地下水脈も結構あるようですし、なにせ日本よりも狭い
国ですから、環境に及ぼす悪影響があまりにも未知数です。
日本への影響もなきにしもあらずです。

事態は予想以上に緊迫した状況に追われているといっても過言ではないの
かもしれません。

圧力?増元さんら、中国での意見交換が中止

北朝鮮による拉致被害者家族会事務局次長の増元照明氏が、中国の社
会科学院の研究者と拉致問題について意見交換する会合が中止になっ
たと報じておりました。

理由としては、「政治的に微妙な問題について静かな環境での話し合
いができなくなった。」というもので、中国政府の作用もなんとなく
見え隠れします。
今回の意見交換会で、増元さんは「北朝鮮に強い影響力を持つ中国に
よい刺激になる。マカオでも中国人2人が北朝鮮に拉致されており、
中国もこの問題に真剣に取り組んでもらえれば。」という事で、抱負
を語っていました。

中国と北朝鮮の、「抗美援朝」の血で結ばれた同盟関係の現われなの
か?単に北朝鮮を刺激したくないものなのかは定かではありません。

ただ、一方で、今北朝鮮が、地下核実験を行おうとしており、中国自
身も北朝鮮に対して強い懸念を表明している。

総合すると、非常にややこしい関係になっている事は確かであり、色
々な事が作用してしまったのだと思います。

国際的な更なる圧力は必要です。と、同時に、最近取り沙汰されてい
る日中間の関係改善も重要なテーマでもあります。

共同通信社平壌支局開設

共同通信社は、来月1日から、北朝鮮平壌に支局を開設する事を決定した
という事です。
北朝鮮の場合、友好国である中国の新華社、ロシアのイタルタス通信といっ
た旧東側陣営の国の常置支局がありましたが、最近アメリカのAP通信の子
会社である映像関連の通信社が平壌に支局を設置したと報じられたばかりで
した。

ただ、いわゆる西側の通信社で子会社ではない、「本体」レベルの通信社で
ある、「共同通信社」が平壌支局を設置するという事は、始めててあると同
時に非常に画期的と言えば画期的です。

ただ、常駐で日本人の記者は置かず、現地採用要員を置くとの事。管理に関
しては、共同通信中国総局の管理の下行い、必要に応じて北京と東京から特
派員を置くという形をとるという事です。

自由に取材活動が出来るわけではないのでしょうが、今まで殆どが、
平壌朝鮮中央通信」、中国要人が訪朝したときは、「平壌新華社」で
配信される事がありますが、北京経由になるとはいえ今後「平壌・共同」
で新聞紙上に印刷される可能性も出てきたわけです。

マスコミ報道が政治利用される事はあまりよろしい事ではないのですが、
国交の無い国ですから、何らか中継パイプ的な役割ももってもらいたいで
すね。ただ、この前のミサイル発射騒ぎで、日本は色々北朝鮮に対して
制裁処置を行っているわけですが、北朝鮮側はこのように共同通信社を受け入れ
たわけで。意図とするものはなんなのかはあかりませんが。
まあ、泣く子も黙る共同通信ですから、そうやすやす丸め込まれる事も無いのだ
ろうとおもいますけど、、、、

今両国間である問題を早急に解決し、平壌に日本政府利益代表部、もしくは
平壌日本大使館が設置できるような関係になってもらいたいです。

中国政府は反日活動封じ込めに成功

こちらのブログの方はちょとご無沙汰してしまいましたが、
その間に終戦記念日を迎え、小泉首相は「公約通り」8.15の靖国神社
参拝を実行しました。
これに対して、即時に中国・韓国の両政府が抗議し、本来ならば、戦争犠
牲者の霊を慰めながら、世界中があの過ちを再びする事ないように堅く誓
う日であらなければいけないのに、問題がすり返られてしまった感も否め
なくはありません。

中国・北京の日本大使館前で、極少数の反日活動家と思しき抗議行動があ
ったようですが、全国的にこれといった騒ぎには発展しなかったという事
です。

色々な理由があります。
1)小泉首相は9月で首相を退任する事は明確だ。これから去り行く人間
につべこべ言ったところでラチがあかない。問題は、小泉首相の後継者が
今後の日中関係靖国およびA級戦犯に対する姿勢が問われている。

2)何だかんだ言っても、中国にとって日本との友好な関係を維持する事は
国策上、交易、アジアの平和安定に寄与する等のメリットがある事が明白
である。国内各地で反日行動が勃発すると大きな障害が生じる。

で、2)の実行のために、実は中国公安当局が、携帯メッセージでの呼びか
け、反日サイトへのアクセス拒否、反日活動家のリーダーへの接触等、
日本では考えられないあらゆる手法を用いて、反日運動の封じ込めを実行
したのです。結果的には、中国共産党的な手法で日本は助けられたのかも
しれません。
そうまでした中国の本当の意図は、また違う次元に存在するのかもしれま
せん。しかし、はっきり言える事は、日本との関係改善についてはレベル
の極めて高い関心事であって、「何とかしたい!」というのが本心です。

特に、経済界、民間文化芸能交流ではそれが強いです。

1週間近くを経過しましたが、これと言った大きな問題にならなかった事
で、私個人的には中国政府にむしろ敬意を表したいという気持ちになりま
した。

冒頭でも触れましたが、公安の携帯メール利用に関してなのですが、私
が中国シンセンに滞在時に、公安や地方政府から同報メールが届くこと
があります。たとえば「犯罪撲滅週間なので、犯罪を見たら公安に一報を!」
とか、、、、

中国では、携帯メールは、相手の携帯電話番号(135、137等で始まる
11桁)を入力し本文を入力して送信するというシステムで、いわゆる
xxx@yyy.comという形式のアドレスに送るのではないので、
11桁の乱数を発生させれば無作為に送信できるはずですから。

韓国で反日映画ブーム

昨日の日本テレビバンキシャ」でちょっと悲しくなるような特集
があった。
今、韓国では「反日」を題材とした映画が人気を得ているそうであ
る。「韓半島」というタイトルの映画が封切られ、実はその試写会
には、冬ソナでお馴染みのチェ・ジウも来たそうだ。

海上自衛隊と、韓国海軍が睨みあいをし、最後は、日本の首相を
はじめ閣僚が謝罪をしているというもの。そもそも、日本が韓国に
先制的な行動を仕掛けたという事らしい。これを見た韓国国民の
多くが「非常にスカッとした。」という事らしいです。

今思えば、「韓流」とは一体なんだったのでしょうね。
日本では韓国ブーム(少し落ち着いた感じがありますが)で
韓国が親しみをもっている方が多いのに対し、韓国では、日本に
対して反感をあらわにする人が多い。
なんか、好きな異性がいつつも、その異性には思いっきり嫌われ
ているなんて心境ですよねえ。

結局、日本が今までまんまと「韓流」に踊らされて、単なるドル箱
と思われていたのか、と邪推してもおかしくないような気がします。

この「韓半島」という映画では、反日の一方、親北朝鮮色も露わ
に出しているところがあります。映画のキャッチフレーズに、
我が民族(朝鮮民族)のうっぷんを晴らすという文言がありま
した。

なんだかなあ。
どうして、隣国同士うまくいかないのかなあ。
あしたは、終戦記念日で、小泉首相はどうやら、靖国神社への参拝
に意欲的なご様子。また、中国、韓国から非難を受けるのは目に見
えている事で。

非常に、寂しいものを感じずにはおられません。

中国でゴールデンタイムの海外アニメ放映禁止

久しぶりのブログ投稿になります。
女子十二楽坊が7月末から来日し、「結成5周年記念コンサート」と称して
日本中で演奏活動し、さらにYAMADA電機で、AV機器メーカーのFU
NAIと協賛で、サイン会インストアライブを展開。どれも成功裡に終わり
ました。私も、NHKホールでのコンサートと、柏でのインストアライブに
顔を出し、メンバーの皆さんと久しぶりに握手もし、楽しいひと時を過ごし
ました。
こうした、日中間で文化的交流がなされているなか、ちょっと気になる
ニュースが配信されました。

中国政府は全国のテレビ局に対し、ゴールデンタイムにおける外国製アニメ
の放映禁止を通達し、CCTV(中国中央電視台)はじめ地方局全てが
これに従わなければならないという事です。
外国製といいつつも、ターゲットは実質的には日本製のようです。
中国では実は「ドラえもん」をはじめ「ドラゴンボール」「ちびまるこ」等
日本のアニメが大変人気あり毎日必ずどこかのチャンネルで日本のアニメを
見る事が出来ます。
しかし、中国政府は、「若者が日本の文化に感化される事を強く懸念する。」
という事で、こうした処置に踏み切ったという事です。

日本では、放送局は日本国政府の行政機関である総務省(かつては郵政省)
の許可により免許され、まあ、放送法だとかいろいろな規定事項はありま
すが、基本的に何を流すかは各放送局の裁量、或いは放送局業界団体の自主
規定で決められている事。政府が直接介入する事は日本国憲法のもとありえ
ない事です。この点が中国と日本での電波事情の決定的違いです。
携帯電話は外国人でも問題なく簡単な手続きで所有出来るのですが、、、、

もし、日本が、ゴールデンタイムに、中国の映画、音楽を放映しちゃだめ
となったらどうなるでしょうか?ゴールデンの音楽番組に女子十二楽坊
出演出来ないとか、中国の名作映画を放映出来ないというのと同じです。

中国政府がこうしたとしても、ビデオだとか、コミック本としてすでに浸
透しちゃっていますから、大した影響にはならない筈なのですが。
しかも、大都市部を中心に、日本のキャラをモチーフにしたコスプレイヤー
も増えています。

明らかに中国製のアニメが日本製のアニメに遠く及ばないという実情に、
ちょっとしたジェラシーにも似た感情によるものという見方が大方を占める
ようです。

日本のアニメが受け入れられるというのは、本当に文化交流の一環なんで
すが。女子十二楽坊も「ドラえもん」のテーマ曲を弾いてます。
素直に私は非常に残念な事だと思っています。
9月中旬に中国に行く予定ですが、とりあえず、テレビをチェックしてみたい
と思います。

女子サッカー、北朝鮮選手乱闘!

今、女子サッカーアジアカップを開催しているようですが、
準決勝で中国と北朝鮮が対戦しました。対戦的には好カードです
ね。
中国が1点先制し、後半ロスタイムで、北朝鮮が同点のゴールと
思いきや、無情な「オフサイド」。
で結局、ゲームセット。中国の勝利。
しかし、それでは落ちつかなった。北朝鮮のGKハン・ヘヨン
選手が審判に猛抗議。手でどついたのか、蹴りをいれたのか、
即レッドカード。選手同士ももみ合いになった。スタンドでは
は中国サポーターからペットボトルが投げ込まれ、後味の悪い
結果となった。どうも、サッカーはエキサイトしすぎて、スポー
ツマンらしからぬ行動にでてしまう事もあるようだ。

スポーツに政治を持ち込むのはよくない事であるのは重々承知
の上で、ミサイル乱射以降、国連での非難決議に常任理事国
あり、北朝鮮の長年の同盟国である中国が同意した事、
中国銀行北朝鮮関連口座の凍結など、最近の中国の北朝鮮への
出方が、今回の乱闘の原因に見え隠れすると思うとは、私ひとり
だけであろうか?

皆さんもご存知。北朝鮮のスポーツ選手は優勝もしくは入賞する
事で、国旗勲章や英雄勲章が与えられるばかりではなく、生活面で
色々な優遇を受ける反面、ぶざまな負け方をすると、政府による
痛い仕打ちが待ち構えているという話しを聞く。実際、北ウォッチャー
の話しによると、多くの有名選手が忽然と姿を消し、炭鉱や整地
作業に送られたという事を耳にする。可憐なるアスリートとて
例外は許されない。
だから、そんなプレッシャーもあいまって、こうした暴挙に出た
のだろう。

これではますます世界から孤立してしまうだけだろう。
非常に残念な事件である。