中国政府は反日活動封じ込めに成功

こちらのブログの方はちょとご無沙汰してしまいましたが、
その間に終戦記念日を迎え、小泉首相は「公約通り」8.15の靖国神社
参拝を実行しました。
これに対して、即時に中国・韓国の両政府が抗議し、本来ならば、戦争犠
牲者の霊を慰めながら、世界中があの過ちを再びする事ないように堅く誓
う日であらなければいけないのに、問題がすり返られてしまった感も否め
なくはありません。

中国・北京の日本大使館前で、極少数の反日活動家と思しき抗議行動があ
ったようですが、全国的にこれといった騒ぎには発展しなかったという事
です。

色々な理由があります。
1)小泉首相は9月で首相を退任する事は明確だ。これから去り行く人間
につべこべ言ったところでラチがあかない。問題は、小泉首相の後継者が
今後の日中関係靖国およびA級戦犯に対する姿勢が問われている。

2)何だかんだ言っても、中国にとって日本との友好な関係を維持する事は
国策上、交易、アジアの平和安定に寄与する等のメリットがある事が明白
である。国内各地で反日行動が勃発すると大きな障害が生じる。

で、2)の実行のために、実は中国公安当局が、携帯メッセージでの呼びか
け、反日サイトへのアクセス拒否、反日活動家のリーダーへの接触等、
日本では考えられないあらゆる手法を用いて、反日運動の封じ込めを実行
したのです。結果的には、中国共産党的な手法で日本は助けられたのかも
しれません。
そうまでした中国の本当の意図は、また違う次元に存在するのかもしれま
せん。しかし、はっきり言える事は、日本との関係改善についてはレベル
の極めて高い関心事であって、「何とかしたい!」というのが本心です。

特に、経済界、民間文化芸能交流ではそれが強いです。

1週間近くを経過しましたが、これと言った大きな問題にならなかった事
で、私個人的には中国政府にむしろ敬意を表したいという気持ちになりま
した。

冒頭でも触れましたが、公安の携帯メール利用に関してなのですが、私
が中国シンセンに滞在時に、公安や地方政府から同報メールが届くこと
があります。たとえば「犯罪撲滅週間なので、犯罪を見たら公安に一報を!」
とか、、、、

中国では、携帯メールは、相手の携帯電話番号(135、137等で始まる
11桁)を入力し本文を入力して送信するというシステムで、いわゆる
xxx@yyy.comという形式のアドレスに送るのではないので、
11桁の乱数を発生させれば無作為に送信できるはずですから。