昭和天皇「靖国メモ」の影響

昭和天皇が当時の富田宮内庁長官(故人)への「A級戦犯の合祀に
は不快感」であると言い残したメモが発見され、日経新聞で報じさ
れた事は国内外とに大きな波紋を投げかけ
ました。

おりしも、8/15の終戦記念日を前にして。9月で首相を辞める
小泉氏が、この日に参拝するかどうか、未だに謎に包まれている最
中において何とも微妙なタイミングでありました。

前々から、経済界を中心に「日中、日韓の通商を考え、首相には靖
国参拝を自粛してもらいたい。」という意見は出されておりました。
いわゆる総合紙ではなく、経済紙である日経が今回のこれを挙げた
意味深いものがあるのではない
かと思います。

この報道に対して、やはりいち早く敏感に反応したのは、中国と韓
国でした。
「わが国の考え方は変わらず、状況の推移を今後も見守る。」極め
て冷静に昭和天皇の発言メモがもたらす影響を見据えるという感じ
です。もちろん、これを「御発言」そのもの心意を否定する箇所は
見当たりません。

実のところ、外交ツウの見方からすると、このままでは本当に、東
アジアにおいて日本が孤立してしまう可能性があるという意見が強
かっただけに、何かがマがさしたような感じもします。

合祀、分祀、難しい事はわからないのですが、私個人としては、昨
今湧き上がっている国立の無宗教による追悼施設設置が一番無難で
しょう。
色々な文化、宗教を背景に持つ海外要人が訪日した時に、宗派に

関係なく立ち寄れる施設があっていいのかもしれません。

とにかく、東アジアの各国と仲良く出来る事を祈る思いです。