テポドン２号周辺の動き

すいません。本来、小生中国に居たはずなのですがちょっと予定変更でして、
日本におります。
すでに、報じられている事ですが、北朝鮮の威鏡北道（ハムギョプクド）に
あるとされている、ミサイル基地で、ハワイ、アラスカに到達距離性能を持つ
と言われるテポドン２号と思しきミサイルと、その周辺にトレーラーや人の
活発の動きがあるという事が、日米両政府のスポークスマンによって報じられ
ました。しかし、ミサイルを垂直に立て燃料を注入している兆候は見当たらず
という事です。これ以上の詳細は、日米の情報収集能力の機密事項に触れる
恐れがあるため差し控えられていますが、最近のアメリカの北朝鮮に対する
経済制裁、核解除を迫っている事への一つの牽制と見るのが妥当ではと考え
ていいと思います。日本もすでにご存知の方も多いと思いますが、北朝鮮を
監視する事実上の偵察衛星を上げていて内閣府衛星情報センターというとこ
ろで管理されていますが、公安調査庁以上に秘密のベールに隠された部署と
されています。安倍官房長官もそこのところは、「・・・・」のようです。
仮にテポドン２号を発射した場合の北朝鮮への外交的リスクははかり知れな
いものですが、実のところ、最近韓国がかなり「親北」に動いている事で韓
国と同盟関係にあるアメリカが極東エリアでなかなかイニシアチブをとれ
ないという状況で、韓国をベースに展開しているアメリカ軍がそう簡単に
北朝鮮へ軍事行動をとれないという事を見抜かれてしまっているという状況
も見え隠れします。また、在外公民といわれる同胞を殺すような、血迷った
事をするとはなかなか考えにくいところです。

発射するか否かについてはそれ自体において直接特に心配する事はないと思
うのですが、テポドン２号の完成はあくまで推測の領域の範囲という状態だ
ったのですが、完全に完成してしまったという事事態を大きく懸念するとこ
ろなのでしょうね。さらに、その弾頭に核装備する技術を完成してしまって
いるかが今後の争点です。

エキセントリックな話題提供にはホントに事欠かないというところが実感
ではありますが、何度も言うようですが常に冷静に静観するのは鉄則です。

ミサイルに燃料注入を完了したというのを確認しない限り、慌てる必要は
ありません。