中国外交部「日中交流促進すべし」

中国中央電視台(CCTV)が中新網11日の報道として伝えるところ
によりますと、中国外交部劉建超報道官は定例記者会見で「中国と日本
の国民が協力し合い、交流を発展させ、互いに理解していくべき。」と
記者団に対して述べました。

日本が、中国からの1000名以上の学生を受入れ交流を図ろうと
している事などをそれなりに評価すると共に、今後とも永続的に両国の
相互理解を深めて行くべきという事を強調しました。

しかし、日本の指導者(敢えて名前は伏せる)の靖国神社参拝に関して
中国政府は一貫して日中関係の障壁となっているという事を認識してい
ると同時に、日本も中国の立場を理解してもらいたいという事で締めく
くっています。

この文面からは、9月で小泉氏が首相の任期が切れる事を見越して、
将来的には今よりかは良い状況になってゆくだろうという含みも見え隠れ
します。CCTVでも比較的トップにこの話題を挙げており、やはり
日本との関係を良くする事は国益にかなう事であるという事は重々
承知しているものでしょう。

日本の経済同友会がこの前日中関係における見解として、「小泉氏の
靖国参拝に関して中国に配慮するべき。」という事が掲げられました。
日本の経済にとって中国との密接な繋がりは計り知れないもので、
経済界としてはもっと実質的に日中関係を見据えるべきとするもの
です。

ただ、私は、何なかんだ言いながらも、中国が日本との関係改善に
対して非常に気にかけているという事を感じるところです。

多くの日本国民はこの状況を良いとは思っていないという事だけは
中国の人にも理解して頂きたいと思います。