ABU(アジア放送連合)特番、CCTV子供ドラマ

NHKで朝、お馴染み体操の弘道お兄さんと、ニャンちゅうの司会で、
アジア放送連合に加盟の各国の放送局により制作の子供向けドラマを
紹介する特番が組まれた。
(ABU正会員日本では、NHK、TBS。准会員はフジテレビ、テ
レビ朝日)

会社に行く前でしたので、ちょろっと見たのですが、丁度良い具合に、
中国中央電視台(CCTV)制作の子供ドラマ「僕のともだち」が冒
頭に紹介してました。多分、CCTV少儿頻道(子供チャンネル)で
オンエアしたドラマでしょうが、内容は以下の通り。
田舎出身の男の子、水生(shuisheng)くんが、都会に引っ越す事に
なって、その都会の小学校へ転校。しかし、ちょっと恰好がダサかっ
たのか、クラスの子達の戸惑いや嘲笑を招く。案の定どこの国にもい
じめっ子が居るみたいで、水生君の後ろに座る子が、色々意地悪をする。
けれども、隣に座る男の子が色々気を遣ってくれる。水生くんの家
は農家で毎朝市場で野菜を売っている。水生君は自分にやさしくし
てくれる友達に、そっとトマトを贈る。
ある日水泳の授業で、水生君が水泳が得意である事がわかり、今度
の水泳大会に選手として選ばれる事に。それをいじめっ子は快く思
わなかった。ある日、いじめっ子の机の中に毛虫があり、いじめっ
子が慌てふためく。
何を隠そう、いじめっ子は虫が苦手だったのだ。田舎出身の水生く
んにしてみれば虫を扱うのは屁でもない。わけなく、その虫を追い
払った。そんな事がきっかけで、いじめっ子と水生くんは仲良くな
った。

水泳大会を前に、水生くん、席の隣の子、そのいじめっ子の3人が
互いを友人である事を自覚しあう。そして、水泳大会ではアンカー
の水生くんの大活躍で優勝。3人が勝利を分かち合ってハッピーエ
ンド。

昔、日本にもこんな感じのドラマがあったと思います。
こういうドラマがあまりオンエアされる事が無くなったから、いじ
めの問題や、クラス内暴力の問題が表面化するのかもしれません。

以前これに似たようなドラマが、朝鮮中央テレビ(ABUは非加盟)
でオンエアされ題名が「2年生たち」というドラマだったと思いま
す。やっぱし、たびたび厄介な子が登場して、でもその厄介な子た
ちには持病を抱えたりとか、家族を死なせたりとか、色々悲しい過去
があったりというか。
それを乗り越え皆が仲良くなるという話です。

国や体制が違っても、子供に対する気持ちって本質的には一緒だと
私は思っています。

今、東アジアで私たちは色々な問題を抱えてし合ったまま、それは
何一つ解決する事なく時間を浪費してしまっているという感じです。
未来は子供たちに託すもの。かれら子供たちに未来はかかっている
事は確かです。
しかし、その教育の中で何かが欠けているような気がしてならない
です。いじめの問題はどの時代でもあるとおもいます。

最近では学校教育の中で、教育テレビで放映するようなこうした
ドラマを視聴覚授業の中で取り入れているかどうかはわかりません
が日本のテレビ局が積極的にそういうドラマを作らないのであるな
らば、外国で制作されたそういうドラマを積極的に取り入れて授業
でつかってもいいと思います。
国際感覚、隣国愛も育つと思いますし。