北京百景(2)

日付は26日から書いていますが、あくまでも便宜上で実際は24日に北京に
入り26日に帰国しております。
25日の午前の殆どは紫禁城で過ごす事になった。王様の寝室や、皇后とその
子供たちの庭など、とにかく紫禁城を本当に見て回るには1日だけでは足りな
い。

お昼前に茶芸館に行く。
中国茶はいいですよね。館内では中国服を着た女性が中国式の作法で
お茶を立ててくれ、振舞ってくれる。4種類くらいのお茶を飲んだですが、
ほんのり甘い烏龍茶と、楊貴妃が好んだといわれる霊芝茶(ライチ茶)が美味
しかったのでこれを購入した。でも、やはりちゃんと茶器をそろえて作法に従
って作らないとこの味は出ないのだろうか?
お昼は飲茶。北京中心街のとあるレストランへ。どうやら、ある結婚披露宴
と同席。こういう事はシンセンでもよくあった。最近の中国、結婚式で新婦
がチーパオを着る事は少なくなった。殆どが純白のウエディングドレスを着
る。
日本から来た我々も祝福の拍手を贈るが、当事者の反応は意外とクールだっ
た。ちょっと寂しかった。飲茶はやっぱし、香港、広東、台湾で食べたもの
の方が美味しかったかもしれない。
午後はちょっと中心部を離れ、海淀区内を抜けて、颐和園へ。西太后
がお気に入りとされる庭園。アヘン戦争で英仏軍により多くが破壊されたが
それでもこの庭をこよなく愛した西太后が海軍費を使い修復。(現地ガイド
氏いわく、これにより当時の海軍力は非常に低下した)
実はヨーロッパだって中国に対して酷い事はしたのだ!
その象徴が香港でもあったのだ。

ふと、たたずむと奈良や京都の文化遺産に立っている錯覚に陥る。それだけ
日本の文化も中国から多く継承されたものなのだという事だ。
人造の湖がとても美しい。12世紀に作られたが、当時はどんな雰囲気だっ
たのだろうか?

西太后はよく怖い女性の代名詞で使われる事がある。確かに映画「西太后
ではむごい事をした。けれど、ガイドさんいわく皇帝を操りながら国を治
めるという事からして凄いカリスマを持たれた方とういう言い方で、意外
なまでに西太后を賞賛していた。

まあ、自分が何で中国にこだわるのか。それは、自分のルーツがきっと中
国にあるのではないかという事だ。日本人は本来、雲南少数民族の苗族だ
った説がある。苗族の多くが日本に定住し、苗族が中国で少数民族になっ
てしまったという話し。自分のルーツはほぼ中国だろうと比較的硬く信じ
ている。

そのあと、歴史建築博物館へ。
ちょっと資料室が節電の為なのか暗い!(怒)
日本の寺院、神社でも釘を一本も使わない工法があるが、本来は中国から
伝わった技というもの。木彫りの装飾も見た。
もうこおまで来ると、王制時代の中国へ完全に頭がワープしている。

で、いよいよ中華人民共和国の象徴でもある天安門広場へ。
天安門見ずして北京語るなかれ。
全国から観光客も来るので、意外とスリが多いそうだ。(大家請注意!)
毛沢東主席肖像を生で見る。毛主席の向かいには通りをはさんで、五星紅
旗が翻る。日没には国旗をおろすので、それを見るために観光客が待って
いる。とにかく、ここの国旗はこの国の一番フラッグなのだ。中国に人は
愛国心が強い。それがゆえに、国旗をおろすのをこの目で見たいのだ。
しかし、天安門広場のあまりのでかさに度肝をぬかれる。

そしてその後徒歩で、人民大会堂へ。女子十二楽坊のディナーショーです。
人民大会堂が正式に発行する召喚状がガイドさんから渡されこれを提示し
ないと中には入れない。荷物検査があって入場。とにかくでかい!
しかも豪華なシャンデリア。各国要人がここに来てなんていう映像が
配信されるが、まさにそんな感じ。
料理はなかなか美味!お酒も、、、
車海老の揚げたのと、イカの卵のスープ、牛肉のワイン煮込みが美味しかった
なあ。同じテーブルの家族連れの人、娘さんがお茶をおかわりしたかった
のだけど、給仕する小姐にどう話していいか分からないらしく、通訳して
あげたら、すぐお茶を持ってきてくれた。ちょっとシンセンでの生活が役
だったたかな。人助けしてあげた充実感。

コンサートの模様は、26日付けのブログを見てください!

夜は、天安門前、北京飯店、北京駅前を通ってホテルへ。
この界隈の北京は本当に美しいイルミネーションで本当にロマンチック
なんですよ。ニューヨーク以来の感動を覚えたというか。

今日はだいぶ歩いたので足が浮腫んだ。部屋に按摩の広告があったので
内線でコール。北京語は問題無く通じてくれた。(ホッ)
1時間ほどマッサージをしてもらう。とても気持ちいい!
やっぱし、中国式按摩はいいです。シンセンよりちょっと高いかもで
すがそれでも日本より遥かに安いのでいいです。

嗚呼、北京のラストナイトかあ。寂しいので、ロビーに下りるとツアー
ガイドの人がまだいて、ちょっと雑談。また、遊びに来てねと言ってくれた。
本当にいつでも来たいね。シンセンに長期滞在になったらシンセン空港
から国内線でひとッ飛びできるし。概ね北京の地理関係はつかめたし。

26日に帰国する事になりましたが、昼間でCD屋を何件か散策。
以外に、どこも中国系より西洋系の方が多い。女子十二楽坊の結成5周年
記念アルバム中国版は人民大会堂の特設販売コーナーで買ったが
みたところ無い。というよりか、海賊版が多い!
とりあえず、蔡依林のCDを買う。
12時過ぎにはホテルを出て空港へ。空港まで本当にすぐである。
飛行機の中ではツアーで仲良くなった人とずーっと女子十二楽坊の話し
で盛り上がる。その方は揚琴担当の馬菁菁さんのファン。僕は、同じく
揚琴担当の楊松梅さんが好きだからなぜか気が合った。
いろいろな貴重な裏話も聞かせて頂く。なんか、身も心も彼女たちに
ささげているという感じ。でもファン心理ってそんなものなのだ。

嗚呼、中国を離れるのか。やっぱし、寂しい。
ずーっと中国に居たい!
でも夢は捨てないでいよう。