気象庁新型スパコンvs自然現象

mandarinzone2006-02-26

以前、このブログに、TBS専属気象予報士で「朝ズバッ!」でお馴染みの根
本美緒さんの事を書きましたが、私の従事している産業は中国情勢もさること
ながら、気象庁気象予報士の一言でどうにもなってしまうというという業態。
知り合いにも水着メーカーもいてこれも似たようなもの。
傘問屋の多くが、傘の閑散期の冬に、マフラーやショールを売る。寒ければ寒
いほど、これらは売れるが昨年の暮れまでの長期予報で、今年は「暖冬」とい
気象庁の発表で冬物の生産を自粛したが、実際は記録的な寒さ。かなり機会
損失を出してしまったところもあったそうだ。
気象庁へのクレームも結構多く、その気象庁が、さらにパワーアップしたスー
パーコンピューターを導入して、緻密な予報を計算し、今回の失態の汚名を返
上するという試みらしい。
元SEだった私にしてみると、どのくらい凄いのか興味が沸きますねえ。
毎秒21兆5000億回の演算速度という事だけど、それってちょっとピンと
こない。人間が一生を何百回使って計算したとしても、一瞬のうちに演算して
しまうといえば、少しはピンとくるのでしょう。僕の頭なら何万回一生を繰り
返しても追いつかないでしょう。(涙)

民生用で使うPCとちがって、これほどまでのスパコンになるともはや芸術品
といえるでしょうね。TBS/JNN系のニュース映像によるとHITACHI
のロゴが筐体に表記されてた。意外や意外なんですね。

その昔、CRAYというメーカーのスパコンが実に芸術的な筐体をしてて、円
筒系っぽい筐体を囲うようにベンチのようなシートがあった。
インテリア的な要素もあった。たしか、ロバート・レッドフォード主演の映画
「スニーカーズ」でもかつての友人で今現在は宿敵が経営する会社にも置い
てあったのを覚えている。そのかつての友人が、その椅子に座りながら、無謀
ともいえる世界制覇の話しに興じる。

私は、その手のもの、テクノロジー云々よりも、とにかく人間が作り出したオブ
ジェとして見てしまうのである。

今後、気象庁は、レーダーとアメダス気象衛星のデータを集約して、方程式
をあて緻密なまでに緻密に計算するのでしょうが、チェスや将棋の名人が、
IBM製のスーパーコンピューターですら負かしてしまうのだから(最近は
ちょっとそうでもないらしいが)あくまでも相手は自然現象。今後どういう予
報を展開するのかお手並み拝見といきたいところ。

というか、競馬や競艇のギャンブルレースの予想でこの手のスパコンを使った
ら、、、、、
なんて事を考えてはいけません。いくら稼げたとしても、そんな凄いスパコン
を導入するためのコストの回収は、無理に近い話でしょう。(汗)
昔、任天堂ゲームボーイで「馬券王」なるソフトがありましたが、実にいいか
げんなものでした。ハイ。
ちなみに、その道は既に足を洗っておりますです。中山競馬場の比較的近所に
移り住んでますが行っておりません。ハイ。

でも、あまり天気予報が当たるのも、私の商売では考え物じゃ!
ではでは。