ホリエモン考

既報、ホリエモン東京地検特捜部に逮捕された。
彼が例のプロ野球の事で世の中に出てくるまでライブドアについては知らなかった。元々YAHOOもそうなのだけど、学生ビジネスから派生したITビジネス程度でしかの感覚しかなかった。私も大学卒業後の経路から元々コンピュータービジネスには興味もあったし、インターネットが流行りだそうとした時に、FPI率いる高城剛さんにも憧れたし、まあ、高城さん程の毒っ気なインパクトがなくとも、ホリエモンさんにはそれなりの羨望の念があった事も事実。

プロ野球の件でも、頭の硬いじじい連中に果敢に立ち向かった姿に同調もした。なぜならば、あの時私も自分の会社でオヤジのコガイに中国貿易の仕事を邪魔されて、そいつは職制からしたら私より下なのに、単に年上だという事で凄く経験を振りかざしえらそうにしていた事に悩まされていたから。
まあ、私も謙虚にその方を立てればいいのでしょうが、、、、しかし私にも意地がある。何としてでもそいつに勝つ意地がある。
だから、その面だけをとってホリエモンと同調していた自分があった。

フジテレビの件も、
ギョーカイ的にどうにもいわゆる「フジテレビなやり方」に嫌気のような物を感じてたから新風を巻き起こしてもいいのではと思ってた。すこしは、台風を引き起こせば面白いぐらいの気持ちがあったのも事実。

どうやって資金を捻出していたか。せいぜい、ごきとくな外国銀行か証券会社が大量に貸し付けたものなのだろう程度でした。たくさんお金を貸してくれる金融機関があって羨ましいな。

でも、やっぱし、これらの資金のやり繰りも、犯罪行為だったわけで。
やっぱ、そうだったんだ。

実のところ、ホリエモンさん云々よりも、私の憤りはその周りの人間にいたる。
ITビジネスそのものは私は否定もしない。いわゆる兜町・北浜的な仕手屋も資本主義社会ではあってしかるべき。
ただ、法律を犯した者ははっきり言って悪い者だ。
けど、小泉、武部、竹中の3人が、ホリエモンにかこつけ、あたかもコツコツものづくりをしてきた人を邪見し、小ばかにしてきた事への怒りだ。

利益さえあげれば全てよしという価値観からコツコツとものづくりをする事を諦め幾度か心が揺らいだ自分があった事は否定しないです。しかし、今まさに、今の自分のままに我が道を歩む事への奮い立てのようが気持ちがしっかり根付いている気がしてならない。
ホリエモン、ありがとう。貴方は、私の我が道を示して拘置所に行って下さった。」といったらあまりにもイヤミか。
ただ、ライブドアでも地道に仕事をしている社員もいると思うし、大半はそうでしょう。どんな業種であれ一生懸命やっている人間が馬鹿を見るような価値観がこの国の主流であるならば、この国は本当に滅びるという事だ。