王毅駐日大使会見(CCTV報道)

mandarinzone2005-11-25

くよくよしてないで、ライフワークの中国について語ります。

北朝鮮の核問題について話し合う6者会議でかつて議長として活躍した王毅(wangyi)さん
は今は駐日中国大使として日本に赴任なさっているのはもはや有名な話です。
非常に清閑かつ、頭が非常に切れそうな表情に私個人的は深い好感をもっている中国要人の
一人であります。
その王さんが、東京の外国人記者クラブで記者会見をなさったことが、中国中央電視台のサイト
の第一項目で今日正午ごろアップされておりました。

ざーっと要約いたしましすと、今日の中国の日本に対する姿勢、靖国問題、ガス田問題、そし
て中米、中朝関係などについて各国駐日記者および日本国内主要報道機関とのやりとりがなさ
れました。中国政府直轄ともいえるCCTVでしかも、比較的中国のニュースにおいては昼間
は結構重要な位置付けがなされいるところにおいて、このニュースをボーンと出した意義とい
うのを日本は冷静に考える必要があるのではないかと思います。

このサイトに流れるのは中国の公式見解として中国人民に対しても発せられていることである
事はいうまでもありません。

ニュース配信を読む限り、非常に中国は日本に対して良きにつけ悪しきにつけ「気にかけてい
る」というところが如実にわかります。彼の発言を見る限り中国は日本との友好関係を堅持する
ことに対しては依然前向きと思います。しかし、靖国問題についてはその国民性、民族性の感情
からでしょうか、小泉さんがやっている事はどうにも理解しがたいという感じは依然として存在
します。

A級戦犯(中国語では甲級という)の取り扱い。これに関しては我々が到底しる事の出来ない
彼らの怒りが根強くあります。注目されるのは、王大使が、中国が日本からの戦争補償につい
て放棄しているという事を述べたという事です。わが人民は寛大であるという事を述べており
ます。日本が日中国交正常化後に多大のODAを実行した事はありますが、基本的には中国は
補償の放棄をしておる事は紛れもない事実なのですね。
その点をどう踏まえてきたのかという問いかけが王大使からは何となく感じ取れます。

東シナ海のガス田問題についても歩み寄りにより日中共同事業としての可能性は、払拭されて
いません。北朝鮮問題についても、日本と北朝鮮の問題と前置きがありますが、まったく気に
かけていないという事はありえないという事です。王氏は、非常に北朝鮮を熟知している人。
彼が駐日大使になった事で、もっと日本が彼から真摯に北朝鮮についてご指南を受けるという
謙虚さをもっと覗かせてもいいのではないかと思いきや、あまりそういう効果が現れていない
というのが私個人の感想です。
まあ、いずれにしても、何かと話題の中国です。しかし、無二の隣人としてお互いが理解しあう
事は今私たちに与えられたことです。最近、大学における第二外国語履修の人気度として
中国語、韓国語があげられるそうです。以前はドイツ語、フランス語が主流でした。
これはいい事だと思います。相手を知るうえで大切なのは言語です。

小泉さんもねえ。結局虻蜂取らずな外交を展開しているわけして。
こまったもんだ。