チャングムの誓い

ちょっとバタバタしていて、ブログどころではなかったのですが、最近お恥ず
かしくも「チャングムの誓い」にはまっています。
まさに、16世紀の朝鮮王朝の宮廷の料理を作る女官たちの物語です。
最近休眠中の小生主宰の北朝鮮時事情報サイト「DPRK’S EYE」に極
々簡単ではありますが、平壌ピョンヤン)から輸入された書物「朝鮮概観」
から抜粋して朝鮮半島の歴史がかかれていますが、16世紀は比較的朝鮮半島
が安定していた時代でもあります。
(まあこの書物、大半が主体思想マンセーな本なので、あまり真剣に読んでそ
っちにはまってもらっても困るのですが。)

当時「明」と呼称する中国との交易も活発している時代、色々な文化が大陸と
半島の間を飛び交いました。

王様を料理でもってもてなすという事の宮廷内ではあたりまえのような事へ命
がけで躍起になる女官たちの健気というか、ある種食に対する貪欲な光景が非
常に新鮮に思えます。中国の人もとても「食」にこだわりますが、やはり陸続
きなのですね。目上のものをもてなすという心意気。それはまさに、儒教から
の教えもあるものです。宮廷内は非常に厳格であります。しかしより良き料理
を作るために、規則を破ってまでもそれを実行する女官の直向な心は、自分た
ちにも何かを問い掛けているような気がします。

時に、朝鮮武術のシーンもあり、朝鮮舞踊のシーンもあり、私の大好きな美し
チマチョゴリのオンパレード。実は、中国→朝鮮→日本へ伝わった文化のル
ーツを垣間見る事が出来ます。
これだけの素晴らしい文化がありながら、日本は朝鮮を侵略しこの文化を壊そ
うとしたのは、悲しい歴史の真実です。いまでも、根深くその傷跡はトラウマ
になっています。
韓国ドラマというとここのところラブストーリーばかりでしたが、これぞ
文部科学省推薦といっても良いほどの歴史ドラマです。
みなさんも、すばらしい朝鮮の文化、歴史にふれて、隣国同士理解するため
のきっかけにしてもらいたいです。