心境複雑 韓国影星ウォンビン除隊

どちらかというと、韓国俳優では「シルミド」あたりに出てくるよう
な汗臭そうな俳優が好きなのですが、私の母親は特にスマイリーな
韓国イケメンがお気に入りのようであり、ヨン様に次いでウォンビン
ウォンビンと騒いでいました。
ですから、彼が兵役についた時に声援を送りに会いに行くと言ったの
ですが、「軍事境界線をウロウロして撃ち殺されたいなら、行ってら
っしゃい。」と言い放った事がありました。
普通、有名人が兵役につくと前線ではなく、広報とか文化的な部署に
回されるのですが、彼の場合はあえて「最前線」すなわち北朝鮮と接
する軍事境界線を志願しました。マイフェバレットコリアンアクトレ
スのイ・ヨンエが出た「JSA」でたびたび出るあの光景を思い浮か
べてください。
しかし、彼の持病の膝痛は、厳しい軍事訓練で悪化させてしまったら
しく、韓国国防省は軍務に就くのは不適格と判断し途中除隊を認めました。
本人、ファンの心境は複雑です。
本人は、相当不甲斐ないという気持ちを露わにしています。ファンも戻
ってきてくれた事で内心は嬉しい気持ちもあるのでしょうが、膝の病状は
あまりよくなく芸能活動復帰も現段階では厳しいとなると、あまり良い
気持ちもしません。おいそれと復帰しても国民感情というのもある。

韓国人のある私の知人が、持病を理由に兵役免除をされた事で本人は凄
く恥ずかしい事と強く認識していました。男子たるもの国を守るのは当
たり前の事で、これにつけない事を不甲斐ないと思っていたそうです。
でも、一旦兵役に就くと、戦争があった場合死んでも文句は言えない。
韓国軍の場合は、ベトナム戦争にも参戦していますし、海外での紛争で
も派遣される事がありますから。

晴れて任務をまっとうしてこそ、彼の価値というかステイタスも確立出
来たのでしょう。ファンも彼が一時スクリーンやテレビに出なくなるのは
寂しいけど、その一方で軍役を無事終える事を期待していたのだと思います。
だからとても複雑な心境ですよね。

でも、私は思うのです。はやり兵役のある国では必ずあるのは兵役逃れです。
色々な不正な手を使って逃れたりする事もある中で、彼が法律に則り兵役を
自ら進んで受入れしかも最前線を志願したという事。中には、宣伝狙いの行
為と見る人もいるかもしれません。途中除隊になったとしても、当初の心意
気は認めてあげなければいけないのではと思います。

私の中国エージェントの台湾人も、兵役制度のある台湾でしぶしぶ海軍に徴兵
されたとぼやいてました。(中国は志願制で、地域で募集がある。強制ではない。)
兵役制度が正しいか正しくないかは議論したくは無いのですが、ただ、日本の
隣の国ではこういう制度があって、これで悩んでいる若者が居るという事を
日本男児は多いに知るべきです。よく「自衛隊でも行って鍛えなおせ!」と
うわれる事がありますが、どんなチンピラでも軍隊にいくと修正されて
帰ってくるとも言われます。日本でも必要だと言われる高齢の方もいます。
電車に乗って平気でマナーを守らない茶パツの若者を見ては、「イラクにでも
派兵させたろか!」と思う事があります。

しかるに、
韓国は北朝鮮と「休戦状態」ですから、自ずとピリピリとした意識が宿って
しまうのかもしれません。

我々もこの現実をもっと知るべきだと思います。