日朝政府間交渉(北京)

北朝鮮のソンイルホさんと日本の斎木さんとは、中国瀋陽で秘密裏に下話を
した上での、今回の北京での協議となったわけですが、結果的には今回の交渉
は、目的をほぼ達成出来たのではないかと思います。

というか、実は金正日総書記にとって一番都合のいい相手である小泉さんが
首相の任期を延長しないという事を固持しているので、その間に日朝国交正常化
を実現しなければ今後難しくなるだろうという、焦りにも似たようなものが
出ているのだろうか?

どこかで妥協点を見出せなければ、ずーっとどうどう巡りになってしまう。
「拉致」「核・ミサイル」「国交正常化」の3つのテーマを分科会式で行う
という事が確認されたが、なんとなく「国交正常化」が牽引車になっていく
ような気がしなくもありません。
それと今後、日本は、「日朝国交正常化担当大使」というポストを新設しま
すので、一気に流れが変わる可能性もあります。

前々から持論なのですが、良きにつけ悪しきにつけ、あくまでも国交正常化は
すべての最終目的ではなくて、入り口に過ぎないという事なのです。
日本大使館平壌に設置する事で、失踪者の捜索に関しては邦人保護を目的と
する領事権が発生しますから、一概に幕引きと考えてしまうのはどうかと思う
のですが。最近、タイ人の拉致被害者の問題が浮上していますが、タイと北朝
鮮の間には国交があり、その外交チャンネルを使ってタイのコンプレイン
行われています。これが、国際的のルールなのですが。

それに似た意見を持つ有識者も多数居る事も考えるべきでしょう。

それと、最近になってどうも北朝鮮の後継者が金正日総書記の次男と言われる
正哲(ジョンチョル)氏になるだろうという臆測が飛び交いはじめているの
ですが、正哲氏で北朝鮮が安定するかというとそうとも言い切れず非常に
不安定な状況になる事も予想されます。
もしそうなった場合中国の出方も大変気がかりではあるのですが、、、、

いずれにしても60年もほったらかしすぎたが故にこうなったのです。
来年あたり何かありそうな気がしますね。というか何とかしなくてはいけない
のです。

今は、「姉歯騒ぎ」一色になっていますが、来年あたりボチボチと動きが
有るような気がしますが。
毎年年末似たような気がしますが。(汗)