日朝政府間協議決裂?!

日本と北朝鮮の政府間交渉が、1年ぶりに中国・北京で開かれたものの、拉致問題解決をめぐる話し合いは結局溝を埋める事は出来なかった。

今後において日朝の政府間の話し合いは継続するという事を確認したとは言うが、また1年後にいや2年後、10年後に再開したとしても「継続」という事になってしまうのだ。
当初から、この交渉で新たなる展開は無いだろうという臆測は専門家の中では飛び交っていた。

結局北朝鮮にとってはお家芸である時間稼ぎを実行し、いわば格闘技でいうところの「判定勝」
に持ち込んだといってもいいのかもしれない。しかし、この拉致問題
とうしょ、日本、せいぜい韓国だけの問題とおもいきや、最近になり、タイ人やレバノン人の拉致被害者もいる事も判明。すでに北朝鮮との国交関係を持つタイは、真意の程を外交ルートを通して北朝鮮に対して問いただすという事ではあるが。

国連においてもEUが北朝鮮非難決議案を採択し総会提出予定。
すこしずつ、今までの北朝鮮のやりかたがまかり通るかといえばそうでない状況にもなりつつあるようだ。

日本に求める事。やはり、近隣諸国とりわけ中国と韓国との連携を強化し、とりわけ中国に対しては日本の状況を理解してもらえるように、謙虚になる必要性があるという事だ。
小泉首相靖国問題で中国が完全に日本に対して憤りの念を抱いている状況では、この北朝鮮との問題を解決するためのサポーターして中国が非協力的な態度にならざるを得ないだろう。
核問題をめぐる6者協議で「合意」までとりつけた議長国である中国のポテンシャルを本当に理解するべきだと思う。そのために、自民党山崎拓氏が影で動くのかもしれないが。

ただ、いいかげん日本国民の多く北朝鮮との問題を解決させ、日朝国交正常樹立をとりあえずは達成し、東アジアの安定を望んでいるはずだ。

ただ、一方で小泉首相の3回目訪朝も影では取り沙汰されている。
この場合は、国交樹立の調印になってしまうのだが、当の小泉さんも諦めてはいない。任期切れまえにメガトン級のサプライズをもってくるとしたら、この事です。
まあ、実はマスコミで知らされている事はほんの僅かで、この数日間ただ意見が食い違ったで終わったとは当然考えにくい。
殊、北朝鮮問題については、ニュースを「額面通り」読んではいけない。